2020年06月16日
2020年度入学式は、新型コロナウイルスの感染拡大によって挙行することができませんでした。緊急事態宣言が明けた6月15日、登校した生徒たちに校長先生が「メッセージ」を贈りました。
入学おめでとうございます!
大阪暁光高校8期生のみなさん あらためまして、入学おめでとうございます。
4月の三者懇談会から2ヶ月が経ち、木々の緑が深みを増す季節となりました。分散登校が長く続きましたが、ようやくクラス全員が一同に会します。みなさんを本来の形で学校に迎えることができるようになり、校長として本当に嬉しく思います。
今回の新型コロナによる非常事態は、私たちの常識を揺るがしました。買いものに出かけたり、スポーツをすること、友だちに会うこと。安心して病院に行けること。こうしたことがあたりまえのことでないと気づく機会になりました。私は長い教師生活の中で、初めて生徒のいない学校を経験しました。あらためて学校の主人公は生徒であると身に沁みて思いました。新入生のみなさんが輝ける素敵な空間をいっしょに創っていきたいと決意を新たにしています。
新入生のみなさん、これから本格的に始まる高校生活、勉強、友達づくり、クラブ活動、行事、クラス活動、生徒会活動といろんなことにチャレンジし、自分の可能性をめいっぱい伸ばしていってください。そして、自分のよさをたくさん発見し、夢を実現してください。教職員一同、全力でサポートしていきます。
保護者のみなさま 300名の大切なお子様をお預かりし、身の引き締まる思いです。この3年間、お子様方の可能性を引き出していきたい―教職員一同、そんな思いでおります。この地球上には数えきれないほどの哺乳類の動物が存在しますが、その多くが生きる力を備えて生まれます。人間だけが長い時間をかけて、多くのことを学び、生きる力をつけ、成長していきます。時には停滞や後退もしますが、だからこそ人間には大きな可能性があるように思います。
教職員一同、お子様を真ん中に置き、保護者のみなさまと手を携え一緒に教育していければと考えております。どうぞ、気づかれたことなど、ご遠慮なくおしらせください。私たちも、学校でのご様子など、お伝えしていきたいと思っております。今後ともよろしくお願い申し上げます。
2020年6月15日 大阪暁光高等学校 校長 谷山 全