2022年05月27日
教育探究コース4期生(3年3組)を対象とした、毎月1回の特別授業、「窪島誠一郎『ことばの教室』」
窪島さんは作家であり、戦没画学生慰霊美術館『無言館」館主です。
今月から、窪島さんの私小説、『流木記-ある美術館主の80年-』(白水社、2022)を読み、語り合う授業がスタート。
担任の先生や生徒が、同書の1~3章の中から印象的な部分を読み上げ、感じたことや質問を語ります。
「この部分をとらえるとは、素敵な感性だね」
「この表現をほめてくれて、うれしいよ」
窪島さんはあたたかくていねいに生徒の声を受け止め、解説・回答をしてくれます。
「不在の罪」をめぐる心理群像や、「生に対する執念」をめぐる対話など、「いのち」や「こころ」にまつわる論点がたくさんあがります。
また、文章表現の技術論や文学論にも花が咲きます。
私小説を題材に、著者が直接対話してくれる、贅沢で濃密な2時間授業でした。