2022年05月6日
作家・窪島誠一郎さんは、戦没画学生慰霊美術館「無言館」館主。
昨年に引き続き、コース4期生(3年3組)を対象に、毎月一回、特別授業をしてくれます。
4月27日(水)より、今年度の「ことばの教室」開講です。
3月に窪島さんのご厚意により、無言館で実地学習した生徒たち。
本日はご本人に向けて、「無言館への旅」
での学びの報告からスタートしました。
今日のテーマは「感じる」ことの大切さ。
「分かる、考える、分析する。それが大切といわれるけれど、
それよりも一番大切なのは、まず、”感じる”ことなんだ」
雨上がりのバルコニーに出て、「感じる」時間。
その後教室に戻り、感じた内容を詩に紡いでいくレッスンです。
感じるままに言葉を紡ぐのは、少し恥ずかしく、案外難しい。
それでも、窪島さんのあたたかなまなざしに励まされるように、
少しずつ詩が生まれます。
「”記号”ではなく”ことば”を大切にしてほしい。きっと、
できるようになるよ」
窪島さんのまなざしとことばが温かく生徒たちをつつみます。
後半は、今後のテキストとしてもちいる『流木記』の紹介。
サインを書き入れてもらい、「世界に一冊のテキスト」に。
「僕は昭和、平成、令和という時代に流されてきた」
「できるだけすなおに書いた私小説です」
誠実かつ迫力ある窪島さんの語りに、耳を澄ませる生徒たち。
『流木記』を片手に、新たな学びの旅がはじまりました。