2日目は1日目に選んだ「私のイチオシ」の絵を窪島さんやクラスメイトに交流をしていきました。
無言館の入り口にある「記憶のパレット」やそれにまつわる事件について窪島さんから説明をしていただき、多様な考えを受けいれることの大切さについて生徒が考える契機となりました。
無言館の中をクラス全員で歩き、生徒たちが選んだ「私のイチオシ」の絵を紹介し、それに対して窪島さんからコメントをいただきました。
「実際にそこに人がいるような気がして、その迫力に圧倒されました」「同じ風景を描いているのに、タッチが全く違っていて驚きました」「背景の色がどこか独特で、そこに惹かれました」など生徒たちが感じたことをありのままに話していきます。
その後、松本市内に移動をし、一同は帰路につきました。無言館への旅を通じた生徒たちの感想をいくつか紹介します。
感想を読んでいただいても分かる通り、生徒たちはよく学び、よく考え、楽しんだ1泊2日でした。
✤たくさんあった風景画を主に見て回った。描かれているものはさまざまで、山だったり海だったり…。その人たちの故郷だったのかなぁ…。描いた人ひとりひとりに人生があって、故郷があって、考え方があって、家族がいて…と考えた。それは画学生さんだけではなくて、クラスメイトたちにも、先生にも、周りを歩いている見知らぬ人にもある…。
✤無言館の絵を学校で見せてもらったときはすぐに描いた人の説明を聞いてたから、全てかなしい感じの絵に見えてたけど、今日見たのは説明を聞かずに見ると(言い方が悪いけど)普通の美術館にある絵にしか見えなくて、その後で説明を読んでここまで深い作者の話を読んで、こんなに普通の絵を描いた人が苦しい思いをしているのを感じて、心苦しくなりました。
✤実際に無言館に行ってみて、授業で紹介されていたより迫力を感じました。来てみたからこそ、絵から直接感情が伝わってくる気がして、不思議な気持ちですべての絵を見させてもらいました。感銘を受けました。
※集合写真撮影時のみ、マスクを外しております。