1月9日10日、1年生幼児教育コースと進学総合コースの『総合的な探究の時間』で「いのちの授業」を行いました。毎年来ていただいている「えんぱわめんと堺」にワークショップを実施していただきました。
今回は「境界線を侵さないこと」「意見を尊重すること」「同調圧力に流されず、NOと言えること」「必ず同意を得ること」「知り得た秘密を勝手に暴露しないこと」など、人権に関わる重要な視点が多く盛り込まれていました。
生徒たちの反応も良く、話し合いの内容を深く受け止めているようでした。
《生徒の感想》💙今パートナーはいませんが、もしそういう状況になったときに「Yes」「No」をしっかりと言えることが大切だと感じました。自分の気持ちをきちんと伝えられるように生きていきたいなと思いました。💙人それぞれに全く違う境界線があることを学びました。言いたくてもなかなか言い出せない人もいると思うので、相手が本音を言いやすい関係を築くことや、自分が勝手に相手に触れないように気をつけたいです。また、妊娠したら困る年齢のうちは、できるだけそういう行為をしないようにしようと思ったし、もし妊娠してしまった場合には、自分の気持ちを親に伝え、一緒に相談しようと思いました。💙今日初めて知ったことのひとつは、妊娠の週数が最後の生理の開始日を0日目として計算されるということです。また、21週を超えると中絶ができなくなることも初めて知り、避妊の重要性を改めて感じました。私は嫌なことは嫌だと伝えられるタイプなので、自分の意見をズバズバ言えますが、伝えられない人もたくさんいると思うので、気を付けたいと思います。💙ロールプレイで「恋人なんだからキスした方がいい」とか「相手が待っているから」などのセリフを劇にして演じてみると、「何てひどいことを言うんだろう」と思いました。でも、現実に同じような状況があれば、自分もついそう言ってしまう可能性があるかもしれない、と考えさせられました。そういった発言が人を傷つけるから、「自分の考え方と世間の考え方は同じではない」ことを念頭に置いて発言するべきだと思いました。
《担当者の感想》 「生徒たちから様々な意見が出され、いろいろと考えさせられました。こうした内容を繰り返し学び続けることで、人への見方や自己理解が深まっていけばと思います。1人ひとりが、自分も相手も大切に思い、お互いを尊重し合うことができれば、社会全体も少しずつ変わっていくのかもしれないと希望を感じさせるものでした」