皆さん、あけましておめでとうございます。いいお正月を過ごすことができたでしょうか。
2025年が始まりました。今日は3つお話をします。
1つ目は、干支の話からです。
今年の干支は、私が一番苦手な動物、ヘビです。私は小さいころから本当にヘビが苦手で、写真を見るとゾクッとします。画像を出すので持ち悪くなる人は見なくていいですよ。
この学校で生まれて初めて”ヘビ好き”の人に出会い、びっくりしました。理科の藤井先生です。以前は部屋に30匹も飼っていたそうです。信じられないですよね。
ほとんどの人はヘビが苦手だと思います。なぜヒトはヘビが苦手なのか……
そこには、ちゃんとした理由があるようです。名古屋大学霊長類研究所は「ヒトの進化と関係ある」と発表しています。ヒトはサルから進化しましたよね。ヒトに進化していくサルは、「直立二足歩行」ができるようになる前は、樹上で生活をしていました。樹上は比較的安全な場所したが、危険な敵が2つ存在しました。一つはワシやハゲタカなどの鳥。そしてもう一つがヘビです。ヘビは木に登れます。お腹のうろこを木に引っ掛けながら登っていきます。
ヘビは危険存在!それでヒトの脳は、ヘビを見たら過敏に反応するように進化していきました。動物をほとんど知らない幼児も、ヘビには特別の反応を示すそうです。
さて前置きが長くなりましたが、ヘビは「脱皮」を繰り返しながら成長します。こんな”抜け殻”を見たことはありませんか? 子どものヘビは2週間に1回、 大人のヘビは年に2回ほど、古くなった皮を脱いで成長していきます。
ヘビ年は「再生」や「変化」の年とされています。みなさん、ヘビ年にふさわしく、古い殻を脱ぎ捨てて新しい自分づくりに挑戦してみませんか! 私たちは、皆さんの成長を全力でサポートしていくつもりです。みなさんに寄り添い支えていくことを、新年の最初の決意とします。
2つ目です。
今年は、戦後80年、阪神淡路大震災から30年目の節目の年です。みなさんはまだ生まれていませんでしたが、30年前の1月17日、神戸地域で都市直下型地震が発生し、甚大は被害をもたらしました。大阪の震度は4~5でしたが、その時の激しい揺れを今も覚えています。無くなった方は6000人以上にのぼります。
それから30年、何度も経験した震災の教訓が生かされず、能登半島地震では今なお300名以上の方が避難生活を送り、水の出ない地域もあるといいます。「こんなに復興の遅い震災は見たことがない」と言われています。昨年度は、暁光高校からもボランティアに行き、ささやかながら貢献できましたが、被災地に「希望」は戻ってきていません。行政による被災者への手厚い支援を望むとともに、私たち自身も防災意識を高めていきたいと思います。
そして戦後80年。この重要な節目に被爆者団体である日本被団協が、ノーベル平和賞を受賞しました。被爆者は、核も戦争もない世界に向けて、貴重な宝物を私たちに残してくれました。大阪暁光高校は、「いのち・平和を大切にする学園」として、その思いをしっかりと受け継いでいきたいと考えています。
最後、3つ目になります。
💙1年生のみなさん 2学期成績を下げてしまった人が多いです。仕切り直して、高校に来ての成長を確かなものにしましょう!
💙2年生のみなさん 進路を決める大切な1年が始まりました。自分の適性や学びたいことを鮮明にして、将来を切り拓いていきましょう!
💙3年生のみなさん クラスメートと授業を受けられるのも今日を含めてあと12日。残された高校生活の1日1日を大切にして、学び巣立って行ってください!
この一年が皆さんにとって素晴らしい1年となることを祈っています。以上で始業の挨拶とします。
校長 谷山 全