明けましておめでとうございます!
みなさん、冬休みはどう過ごしていましたか。今日は3つの話をします。
■1つ目です
新年早々、能登半島地震という痛ましいニュースが飛び込んできました。今、被災地は氷点下に近い気温です。家族を亡くし、家を失い、水、食料、電気、トイレなど、ギリギリの中で避難所生活をされている方々の事を思うと胸が痛みます。被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げますと共に、行政による手厚い支援を強く望みます。
1月4日、専攻科で授業を担当して頂いている水野先生が、ワンボックスカーに可能な限り水と食料を積み込んで、被災地の病院に届けてこられました。入院患者は、1日1食しか食事ができない状態だったそうです。
被災地の様子です。生徒会は、被災地支援に取り組むと聞いています。私たち教員も一緒やっていきたいと思います。
■2つ目です
今年は、辰年なので辰にちなんだお話をします。まず“辰の豆知識”です。クイズを3つ出すので考えてくださいね。
【1問目】
干支の12の動物のうち「タツ」だけ他の動物と全く違うところがあります。どこでしょう? 答えは簡単。唯一、架空の生き物なんですね。しかし、古代中国では実在すると信じられていました。
これがタツです。頭はラクダ、目は鬼、耳は牛、角は鹿、体は蛇、手のひらは虎、爪は鷹で、長~い髭が生えています。このタツ、いつもは、水中に棲んでいて、鳴くことで嵐や雷を起こし、竜巻に乗って現れます。自然をも動かす力を持つ生き物として権力者が好み、皇帝のシンボルとして使われてきました。
ちなみに「タツノオトシゴ」ですが、姿が似てるだけで、タツとは直接関係ありません。それから、干支があっても動物は国によって違い、今年はアラビア圏はワニ年、イランはクジラ年です。
【2問目】
タツには、漢字が3つあります。「辰・龍・竜」
どのように使い分けるでしょう? 右の2つが日常使う漢字です。「りゅう」とも読みますよね。昔の漢字が「龍」で、今は「竜」と書きます。一方、左の「辰」は、干支にしか使わない漢字です。干支専用の漢字は他にもいろいろあって、うさぎは「卯」、とりは「酉」、さるは「申」と書きます。
【3問目】
タツにまつわる慣用句を1つ紹介します。こんな言葉を使ったことがありますか?「逆鱗(げきりん)に触れる」です。意味は「目上の人を激怒させること」 「昨日、バイトでミスをして店長の逆鱗に触れた」と使います。
この言葉、タツに由来しています。タツは内側に鱗(うろこ)があり、あごの下の1枚だけ逆さ向きに生えているらしく「逆鱗」と呼ばれます。タツはここを触られるのが大嫌いで、触れられると激しく怒り、触れたものを殺すと伝えられています。ここから来ているんですね。みなさん、使いこなしてみてください。
このあとホームルームで宿題提出があると思いますが、宿題をやっていなくて、担任の先生の「逆鱗に触れる」ことがないようにしてくださいね。(笑)
■タツは上昇していくので、辰年は「縁起のいい年」と言われます。昨年は、本当にネガティブなニュースが続きました。物価高、戦争、環境危機、政治家・企業の不正、タレント事務所の性加害・・・。
今年は辰年にふさわしく、若者が未来に希望を抱ける年になることを願います・・・と締めくくろうと考えましたが、「願います」は違うなと思います。
改めて、みなさんには「今年は辰年にふさわしく、若者が希望を持てる社会を自らの手で築いていきましょう!」と伝えたいです。そして、私たち教員は「今年は、生徒のみなさんが次の社会を築く力を付けられるよう、主権者になる確かな教育を進めます!」と新年の決意をします。
■最後3つ目になります
💙1年生のみなさん
2学期、成績を下げた人、結果時数を増やした人が少なくありませんでした。仕切り直して3学期に臨みましょう!
💙2年生のみなさん
自分の進路を決める大切な1年となります。自分の適性や学びたいことを鮮明にして、将来を切り拓いていきましょう!
💙3年生のみなさん
クラスメートと一緒に授業を受けられるのも、今日を含めてあと13日。残された高校生活の一日一日を大切に、学び巣立って行ってください!
この一年が皆さんにとって素晴らしい年となることを祈っています。以上で始業の挨拶とします。
校長