今日8月15日は終戦記念日です。日本の戦争によって日本人約310万人、アジアの人々約2000万人が亡くなりました。
大阪では、アメリカ軍の大空襲(100機以上の爆撃機による空襲)で、1万人以上の命が奪われました。本校にたくさんの生徒が通う堺は、1945年7月10日、焼夷弾によって火の海となり1800人以上の市民が亡くなりました。
河内長野は幸い空襲被害がほとんどありませんが、戦争との関わりでいうと、1940年に優秀な軍人エリートを養成するための「大阪陸軍幼年学校」が作られています。現在は「大阪南医療センター」になっています。
《大阪陸軍幼年学校》
✤受験資格は13~14歳、身長133cm以上視力1.0以上。試験科目は、国語・作文・数学・地理・歴史・理科。全寮制で3年間修業すれば陸軍士官への道が開けた。
✤鎌倉末期に天皇に仕えて戦った楠木正成の精神を受け継ぐために「金剛山がみえる場所」が建設地の条件であった。地名は、東京の皇居と同じ「千代田」とした。
✤陸軍幼年学校のために南海電車長野駅と滝谷駅の中間に千代田駅を新設し、駅と学校を結ぶ桜並木が造られた。
✤造設に際して、土地は強制買収され、たくさんの朝鮮人が低賃金労働者として働かされた。
77回目の8月15日、”不戦の誓い”を胸に足元から戦争と平和を見つめましょう。