2018年09月19日
3年4組では、妹尾河童さんの著作「少年H」を題材に文化祭のテーマ学習を進めています。16日(日)にクラス生徒の有志で少年Hゆかりの地である神戸にフィールドワークに行きました。
まず、神戸空襲を経験された兵庫の”語りつごう戦争”会長の戸崎曾太郎さん、段野太一さんのお話を伺いました。そして資料室に保管されている戦争時を再現した居間や、当時の写真を解説してもらいました。その後、作品中に出てくる兵庫高校、満福寺、鷹取駅、ガソリンスタンドやイヌマヌエルカトリック教会など、Hゆかりの場所を尋ねて廻りました。最後に、Hがよく遊んだ須磨海岸にも立ち寄り、当時の情景に思いをはせました。
【参加した生徒の感想】
「家族も家も大切なものも、すべて焼き尽くした戦争。たくさんの犠牲の上に何が残ったのか、戦争は本来ならあったはずの未来や日常を奪い去っていったと思った。それを思うと、中学を出て高校や大学に進学できる私たちは本当に幸せだと感じた。」
「教練射撃部でHも使っていた38式歩兵銃は、きっと小さめで軽いと思っていたけど、実際に目にするととても長く私の身長より大きくてめちゃくちゃ重かった。構えるのがやっとで、一人では持つことも下ろすこともできなかった。」
「戦後の食糧難中は、
ごま塩のおにぎりがすごく美味しかったと聞いて、
戦争でどれだけご飯が食べれていなかったのかよくわかる。
そして戦争が終わっても、
お弁当の中身がサツマイモだけだった子もいたと聞いて、
戦争が終わったからといってすぐに前の日本に戻れないとわかった
。」